HHKBを試してみたがすぐにProgresTouch RETRO TINYに戻した

備忘録として。

2年くらい、ProgresTouch RETRO TINYの静音赤軸+静音リングというセットアップを使っていてまったくなんの不満もなかったのだが、たまにふと「静電容量を使ってみたらもうちょっと指の疲れが減るのだろうか」と思うこともある。(言うほど疲れているわけでもない)
TINYを使っているくらいなのでコンパクトキーボード推しで、テンキーレスでもまだ全然大きいという感覚なのでREALFORCEは選択肢に入らない。現実的には

  • NIZ
  • HHKB

の二択で、NIZは実は一度試したことがあるのだけれど、初期不良に当たったらしくチャタリングが多発したためそのときはすぐに返品。実はもう一回試してみたいけどもうちょっと様子を見てから、という気持ち(あと、正直キー配列がTINYとほぼ一緒なのでコストに見合わないという気もする)。

で、今回Rentioという家電系商品をレンタルできるサービスを使い、HHKBを試してみた。食洗機など家電が有名なサービスだと思うがなんとキーボードもレンタルできる。REALFORCEもあった。
レンタルしたのはHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列。本当はクラシックを試したかったが置いてなかった。

注文の翌日に届くのですごく早い。さっそく開封して試してみるが、動かない。
OS(Linux)との相性?と一瞬思ったが、少し検索してみると、BlueToothモードから抜けないと、有線接続しても認識してくれないとか。

cf: [HHKB Hybrid Type S] Running into issues trying to get this keyboard working on OSX and Linux. : HHKB

有線接続しつつBTで別の端末につなぎたい、みたいなときに便利なのかもしれない。でも直感的でないデザインだと思う。 結局上記ポストのトップにあるOPのコメント通りではうまくいかなくて、Fn + Q, Fn + ZとかでBTモードを抜けたはず。

試しに使い始めてみて、一番引っかかったのは、矢印キーの有無ではなくてDelete(Backspace)キーの位置と、バッククオートの打ち方。

まずDeleteキーについて、通常の英語配列だとEnterの上にバックスラッシュキーがあり、その上にBackspaceがある。そうすると、僕の打ち方ではEnterを小指、Backspaceを中指で押す(ふつうは薬指かな?)。これがHHKBだと、中指でBackspaceを押そうとすると指を変な角度で曲げないといけない。何回かやっただけで指がおかしくなりそうだった。多分薬指でもつらい。
普通に考えるとEnterのすぐ上だから小指で押すのだろうけど、Backspaceって結構連打しませんか? 小指で連打するのはきつい。このHHKBの独自仕様がすでに全然合わなかった。

それと、これはどちらかというとダメ押しポイントだが、バッククオートを打とうとしてFn + Escを押したら再起動してしまってがっくり。その置き換えは不親切すぎる。
バッククオートとの関連で言うと、Fn + Escでバッククオートを打ったあと近くの矢印キーで移動してバッククオートをもう一回打って閉じる、というのをわりとやりがちなので、矢印キーやっぱりあったほうがよくない?という気持ちにもなった。基本的にはなくてもVim操作ができるアプリケーションならなんとかなる気はするけど、日本語入力のときどうなるかはちょっと分からない。

音はTINY静音赤軸+静音リングよりも気持ち静かかな?くらい。ちゃかちゃかよりはくぽくぽ。重さは正直あまり変わらなかった。

というわけで即返品。レンタルして気が済んだので結果としては悪くなかった(?)。次もしまたキーボードについて考え始めたらそのときはNIZにリトライしてみようと思う。
TINYは他に使っているひとを見たことがないけどめっちゃ良いキーボードなのでもっと広まるといいな。